「左下の、この奥歯が痛い!」と言って歯科に行ったのに
歯科医にチェックしてもらったら、「痛みが出てるのは左上の奥歯です」
と診断されてビックリ!!なんて経験は無いでしょうか>
私達は日々の診察の中で、このような事が頻繁に目の当たりにします。
上と下を間違っていたり、一番奥の歯と一つ手前の歯を間違っていたりします。
患者さんは、「絶対にこの歯」と思われているので
びっくりされますが、これは人間の神経の構造の問題で仕方のない事です。
歯の痛みは三叉神経という神経で、上の歯はそこから伸びた2番目の枝、
下の歯は3番目の枝で痛みが伝えられます。
このように同じ神経から伝わる痛みという感覚に対して
脳が正確に処理できず、混乱し、本来痛みが出ている歯とは別の歯だと
勘違いしてしまうのです。
その為、本当の痛みの原因はどの歯なのかを、実際にお口を拝見したり
触ってみたり、レントゲン撮影をして、判別して治療します。