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歯周病は全身に影響を及ぼす可能性のある怖い病気

「歯周病」をおくちの中だけの病気だと思っていませんか?

歯周病は、さまざまなかたちで全身へと影響を及ぼす可能性があります。

「たかが歯周病」と甘く見ていると、後悔するかもしれませんよ!

 

そもそも「歯を失うこと」による損失はとても大きいです。

「オーラルフレイル」という言葉をご存知でしょうか?

オーラルフレイルとは、おくちの機能が衰えることで、全身の機能の衰えへと繋がることが研究で証明されています。

 

歯を失うことにより噛む力が衰えると、噛めないものが増えるため、柔らかいものを好んで食べるようになります。

そうすると、噛むための筋力が低下し、より一層噛めないものが増える、という悪循環に陥ります。

それにより、栄養バランスの偏りや低栄養状態を招き、全身へと影響がでてくるのです。

言葉がはっきりしない、食べこぼすことが増えた、むせやすくなったなど、ちいさなトラブルが現れたら気をつけましょう。

 

オーラルフレイルと関連して、誤嚥性肺炎にも注意が必要です。

高齢者の死因の第3位は肺炎で、なかでも誤嚥性肺炎が原因の場合が多いといわれています。

誤嚥性肺炎を起こした人の肺を調べると、歯周病の原因菌が見つかることが多いとの研究結果がでています。

歯周病が進むことにより、おくちの機能が低下し、誤嚥(食べ物が誤って気管に入ってしまうこと)が増えると誤嚥性肺炎が起こりやすくなるのです。

 

オーラルフレイルの対策としては、歯周病を予防し、きちんと治療して噛む機能を低下させないようにすることが大切になってきます。

歯科医院で検診を受け、問題がないかチェックしてもらいましょう。

 

歯周病による全身への影響は他にもあります。

歯周病によりおくちの中の歯周病菌が増えると、血管を通じて全身のさまざまな場所へと送られます。

歯周病菌は、おくちの中だけでなく、全身での病気を引き起こしたり、悪化させたりするのです。

 

歯周病菌は、血糖値を下げるインスリンの働きを悪くすることがわかっています。

そうなると、血糖値が上がるため、「糖尿病」に罹ってしまうのです。

糖尿病と歯周病の相互関係はとても深く、糖尿病に罹っている人は、歯周病になりやすいともいわれています。

歯周病の治療をすると血糖値が改善する、というデータもありますので、歯周病による血糖値の上昇には気をつけましょう!

 

その他にも、狭心症や心筋梗塞といった心臓に関わる病気にも、歯周病は関係しています。

血液中に歯周病菌が入り込むと、そこで動脈硬化を引き起こす物質を作り出します。

細くなった血管に浮遊している血の塊などが詰まると、血液が送られなくなり、死に至るケースもある恐ろしい病気です。

 

このように、歯周病は、おくちの中に限らず、さまざまな組織に影響を及ぼします。

おくちの中だけの病気だと思って放置していると、知らない間に全身に拡がっているかもしれません。

早めに歯周病治療をし、再発を予防することが大切です。