「姿勢が悪くて肩こりがする……。」
「歯並びが悪くて身体のゆがみにつながっていると言われた……。」
かみ合わせは身体のバランスにつながっています。
そして、姿勢が良くなるとかみ合わせの不具合も改善されることがあり、お口の健康にもつながる場合があります。
そこで今回は姿勢を良くすると起きるよいことについて詳しくご紹介します。
【姿勢の改善がお口の健康へ】
姿勢が悪いと、いつの間にか食いしばりが強くなる傾向になります。
また、リンパの流れも悪くなり、細菌に対する抵抗力も弱くなってしまいます。
顎に負担がかかるので顎関節症や肩こり・頭痛の原因になってしまうことも。
姿勢が悪いと全身に不具合につながってしまうのです。
〈食いしばりが強いと起きる5つのデメリット〉
- 顎関節症のリスクが高くなる
食いしばりが強くなると、顎関節に負担がかかり、顎関節症のリスクが高くなります。
また、顎が痛くなると口周りが緊張して肩こりや頭痛につながることも。
過剰な力がかかり続けると、顎が開きにくい・食事をする時に顎が痛い・顎から音がするなどの不調の原因になってしまいます。
- 詰め物や被せ物に負担
食いしばりが強く、部分的に詰め物や被せ物に強い力がかかると、詰め物がすり減ったり、被せ物が外れやすくなったりするなどの不具合が起きる可能性があります。
その結果、詰め物や被せ物の寿命を縮めてしまう場合があります。
- 歯周病の悪化
食いしばりが強くなると、歯を支えている周りの組織にも負担をかけてしまい、歯周病で炎症がある方は歯周病の悪化につながる可能性があります。
また、歯周病が悪化すると歯がグラグラする症状が出ますが、食いしばりでさらにその症状が悪化してしまう場合があります。
- 知覚過敏の原因
食いしばりや歯ぎしりでエナメル質がすり減ると、歯が削れて歯の神経までの距離が近くなり、知覚過敏になりやすくなります。
また、食いしばりや歯ぎしりで強い力がかかり続けると、歯ぐきが退縮してその部分が知覚過敏を起こしやすくなる場合もあります。
5 歯並びが悪くなる
食いしばりや歯ぎしりが強いと、歯に負担がかかって少しずつ歯が動いてしまい、歯並びが悪くなる可能性があります。
姿勢を改善すると食いしばりが軽減するので、これらのデメリットのリスクを減らせます。
また、肩こり・腰痛・頭痛・背中の痛みなども姿勢が悪いことでその周りが緊張して引き起こされている場合があるので、改善が期待できます。
また、顎関節症の治療はマウスピースで歯を保護することやかみ合わせの改善も大切ですが、姿勢を良くするのも重要です。
現代人のかかとには8割程度の重心がかかっているといわれ、多くの力が集まっています。
全体的にバランスよく足圧がかかっている状態が理想的です。
身体全体のバランスがよくなるためには、姿勢や立ち方に気をつけて生活しましょう。
姿勢がよくなると、上記でお伝えしたデメリットが軽減されるだけでなく、疲れにくい身体になります。
【まとめ】
姿勢がよくなると、「歯周病の悪化防止」「顎関節症のリスクの軽減」「詰め物・被せ物の長持ち」「知覚過敏の予防」「歯並びが悪くなりにくい」などのメリットがあります。
姿勢とお口の中は関係ないようで、密接につながっています。
また、頭痛・肩こり・腰痛・背中の痛みなどにも関係してきますので、姿勢を良くすることが大切です。
姿勢は日常生活の中で意識するだけで改善ができるので、すぐに意識して取り入れてくださいね。
また、かみ合わせの改善や顎関節の痛みは、姿勢だけでは改善できないこともありますので、歯科医院に相談して解決しましょう。