では自分自身の歯茎は健康なのか、悪くなってしまっているのか、
それを見分けるポイントを説明していきましょう。
- 色
健康な歯茎の色は綺麗なうすいピンク色をしています。
それに比べて、悪くなっている歯茎は赤黒い色だったり、赤紫っぽい色だったりしています。またタバコを吸っている方はタバコの影響により黒くなっている場合もあります。
- 形
健康な場合は歯と歯の間の歯茎が歯に沿ってぴっしりと、綺麗な三角形をしていて引き締まっています。
逆に、悪くなっている歯茎は丸く、ぷっくりと腫れていたり、ぶよぶよしていて柔らかくなっていたりします。
- 出血がないか
きれいで健康な歯茎には出血は見られませんが、腫れていると強く磨いてなくても歯ブラシやデンタルフロスなどを使った時に出血がみられます。
これは分かりやすいので判断しやすいと思います。
- スティップリングがあるか
スティップリングとは歯茎の表面にみられる丸くて小さいボコボコしたものです。
健康な歯茎にはこれがみられるのですが、悪くなっている歯茎にはこれがみられず、ツルツルしています。
特に前歯の歯と歯の間の歯茎によくみられます。
- 口臭や膿がないか
健康な場合は、もちろん歯茎から膿が出る、口臭がするなんてことはありません。膿が出る時は歯と歯茎のポケットがだいぶ深くなっている時、すなわち歯周病がだいぶ進行している場合が多いです。
口臭がある場合もそういったポケットに汚れが溜まって口臭がある場合が多いので、もしこういった症状がある場合はすぐに歯科医院に行ってください。
- 痛みがないか
歯茎が悪くなっていても痛みが出ない場合もありますが、歯ブラシで磨く時に歯茎が痛かったらそこの歯茎は腫れています。
また歯科医院でのクリーニング中も、痛みがある!といった方は、普段しっかり磨けていなくて歯茎が腫れているために痛みが出ていることもあります。
もし一つでも気になるところがある場合は歯茎が腫れている可能性があるため歯科医院へ行きましょう。
歯茎が健康か健康じゃないのか、ポイントは分かりましたか?
ご自身の歯茎はどうでしょうか?
次に歯茎を健康に保つために必要なことを上げていきます!
- ブラッシングをしっかりする
プラークが残っていることにより歯周病が進行していくので、そのプラークをしっかり落とすことが必要です。
プラークを一番効率良く落とせるのはやはり毎日の歯磨きです。
特に夜寝る前は、歯茎も一緒にマッサージするようにしてポイントを押さえて汚れを落としましょう。
- 補助的清掃用具を使う
歯ブラシだけではすべての汚れを落とすのは難しいです。
デンタルフロスや糸ようじをなるべく使うようにしましょう。
特にデンタルフロスは歯茎の中まで入れて汚れをかき出すことができます。
ぜひ歯科医院で正しいデンタルフロスの使い方を聞いてみてください。
- 定期的に検診に行く
定期的に検診に行くことで一番正しい判断ができるプロに歯茎の状態をみてもらうことができます。
またクリーニングをしてもらうことによって、普段自分では取りきれない部分の汚れも落とすことができます。
特に歯石や、ポケットの中に入ってしまった汚れは自分では落とせないのでクリーニングをしてもらうことはとても大切です。
そして適切な処置やアドバイスをもうらことができ、歯茎を健康に保つことができます。
- たばこを吸わない
たばこは歯茎の毛細血管を収縮させてしまうので細菌に対する抵抗力を低くしてしまいます。
それから歯茎に栄養を行きにくくしてしまうのです。そのため、歯周病の治療をしてもたばこを吸っていない人に比べると治りがとても遅いです。
身体に良くないと言われているたばこですが、お口の中にも悪影響を与えるので注意が必要です。
あまりわからなかった歯茎のこと、歯周病について少しは理解していただけたでしょうか?
日本では成人の8割が歯周病だと言われています。
でも先ほども説明したように、歯周病には段階があり、軽度の場合は歯科医院でクリーニングをすれば1.2週間で元の健康な歯茎に戻る場合が多いです。
中等度や重度の場合だと通院回数が増えてしまうことが多く、状態が悪いと2,3ヶ月通わなければいけなくなる場合も出てきます。
しかし放っておくとどんどん悪くなる一方なので、更に治療期間は伸びてしまいます。
吸収されてなくなってしまった骨は戻ることがありません。
元に戻すとなると歯茎を切って人口の骨などを入れる手術をしなければなりません。
今が一番いい状態なので、今よりも悪くならにように最後までしっかり通いましょう。
一度綺麗にしてしまって、定期的に通っていれば2,3回のメンテナンスで終えることができます。
やはり悪くなる前に定期的に通って綺麗にするのが、メンテナンスもしやすく後々のことを考えると楽になってきます。
ぜひ、いつまでもおいしく食事ができるように健康な歯茎を保っていきましょう!