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むし歯治療は1日で終わるの?治療期間について解説

むし歯になったら治療期間はどの位?

と気になる方もいるのではないでしょうか。

むし歯は進行具合によって治療期間が異なります。

そこで今回はむし歯の治療期間について解説させていただきます。

 

【むし歯治療は1日でも終わる?】

保険のむし歯の治療は1回で終わることはありません。

歯科医院のHPで、最短1日で完了と書いてあるところもありますが、これは自費治療の場合です。

 

痛みなどの自覚症状が出てから来院すると、多くのむし歯はかなり進行している状態です。

医科では投薬をして様子をみる場合も多いですが、歯科では痛み止めや抗生剤だけでは終わることが少なく、その後の治療が必要になります。

 

むし歯が基本的には段階的に治療を行うので、神経までむし歯が進行している場合には「むし歯を削る」「根を消毒する」「薬を詰める」「土台の型取りをする」「被せ物の型取りをする」「被せ物を装着する」などの順番があり、根の消毒はきれいになるまで行わなければいけないので、根の先に膿がたまっていると時間がかかります。

 

また、左右の歯を同時に治療するとかみ合わせに影響があることから、右下・右上など上下の片顎ずつしか治療を行うことができません。

順番に治療を行っていくため、歯科治療には一定期間時間がかかります。

また、本数やむし歯の進行度合いや治療方法によっても期間が異なります。

 

【進行度別のむし歯の治療期間】

むし歯はCO~C4の段階に応じてむし歯の治療方法が異なり、数字が大きくなるほどむし歯が進行しています。

 

  • CO 初期むし歯

初期むし歯の段階は経過観察をします。

白い白濁がある程度で、穴が開いているわけではありませんが、むし歯が進行しないように対策が必要です。

このような場合には、「フッ素塗布」を行い「再石灰化を促進」します。

むし歯を進行させないために、修復する働きが大切ですが、この働きが「再石灰化」です。

ただ、経過観察でも1年後にはC1に進行する可能性が30%程度あるといわれています。

お口の中を清潔にして、定期的に検診を受けましょう。

 

  • C1 エナメル質のむし歯

歯の表面のエナメル質に穴が開く程度でほとんど痛みはありません。

この段階では、むし歯の部分を削って、歯科用プラスチック(コンポジットレジン)を詰める処置を行います。

この治療は1回で終わることがほとんどで、保険が適応されます。

 

  • C2 象牙質のむし歯

エナメル質の下の象牙質までむし歯が進行して、痛みも感じ、冷たいものや甘いものがしみるようになります。

自覚症状があるので、この段階で治療にくる方も多いです。

治療は、むし歯が小さい場合にはC1と同様に歯科用プラスチックの治療か、むし歯が広がっていると、部分的な被せ物になる場合もあります。

部分的な被せ物の場合には、むし歯部分を削って型取りをします。

技工所で部分的な被せ物を製作するので、治療回数は2~3回程度かかります。

 

  • C3 むし歯が神経にまで達している

むし歯が神経まで進行して、感染していて、冷たいものだけでなく、熱いものも痛みが出ます。

その場合、むし歯の部分を除去して、神経の処置をして感染部分を消毒します。

感染部分が完全に消毒できるまで消毒を続けるので、その分回数がかかり、個人差があります。

根がきれいになったら薬を詰めて土台の型取りをします。

その後土台を立てて、形を整えて被せ物の型取りをします。

回数は歯の感染具合によりますが、一般的には5回以上通院が必要です。

 

  • C4 歯の根にまでむし歯が達している状態

この段階では歯の部分がほとんどなく、根が少しだけ残っている状態でもう痛みも感じません。

しかし、感染しているので、ほかの歯に感染する可能性があるため、処置が必要です。

根が残せる状態であれば被せ物の処置になりますが、残すことが難しい場合には抜歯をして「ブリッチ」「部分入れ歯」「インプラント」の中から治療を選択します。

ブリッチや部分入れ歯は1ヶ月程度が目安ですが、インプラントの場合には骨の状態にもよりますが、半年~1年程度かかる場合もあります。

 

【まとめ】

むし歯は初期の段階であれば、痛みもほとんどなく、治療回数も少ないです。

進行すればするほど、治療回数も増えますし、歯を削る範囲が多くなり、歯の寿命を縮めてしまう可能性が高くなります。

もし、むし歯になってしまったとしても治療期間が短く負担も少ないので、自覚症状が出る前に定期的に検診をすることをおすすめします。