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指しゃぶりは出っ歯になる?癖と歯並びの関係性とは②

指しゃぶりは3歳くらいまでは、していても特に問題はありません。

赤ちゃんのときの生理的欲求の名残で行っている場合がほとんどです。

これくらいのうちは、まだ温かく見守りましょう。

 

3歳を過ぎると幼稚園や保育園に通い始める時期でもあり、それをきっかけに自然とやめていく場合があります。

この年齢になると子供自身の友達付き合いができてきて、友達に見られたくない、恥ずかしいと思うお子さんも出てきます。

3歳を過ぎても自然に止めない場合は、まず、最初の段階として「指しゃぶりはいつかやめるもの」ということをお子さんに伝えます。

「指しゃぶりをしていたらカッコ悪いよ、バイ菌が入っちゃうよ」「◯歳の誕生日までにはやめようね」などと少しずつ言い聞かせて、分からせていくことが大切です。

 

乳歯のうちはまだ問題はありませんが、5歳を過ぎて永久歯の生え替わりが始まっても続けてしまっていると歯並びに悪影響が出てきてしまいます。

そしてこの時期になってくると自然に指しゃぶりがなくなることはほとんどありません。

 

声がけしていくことも大切ですが、爪に苦味成分のあるマニキュアを塗ったり、リボンをつけて意識させるという方法もあります。

 

気を紛らわすために外遊びや運動をさせたり、寝るときは本を読んであげる、寝付くまで手を握ってあげるのも効果的です。

 

指しゃぶりはただの癖の場合もあれば、生活環境に問題があったり、精神的な部分が原因になることもあります。

もし、心理的、環境的に問題がある場合はそれを取り除くよう努力しましょう。

 

もしそれでも治らないようであれば歯科医院で先生に相談し、指しゃぶりをなくすようにしましょう。

 

すでに指しゃぶりによって歯並びに影響が出てしまった場合はどのようにすればいいのでしょうか?

 

まず全てが乳歯の時期であれば永久歯に生え変わるのでそこまで気にすることはありません。

生え変わったあとも影響が出ないことがほとんどですし、5歳ごろまでであれば骨格への影響もありません。

 

ですがこのまま続けていると問題が出てきてしまうため、指しゃぶりをやめさせるトレーニングをしなければいけません。

 

5歳を過ぎ、小学校に入学する前後くらいから永久歯の生え替わりが始まります。

だいたい全て永久歯になるのは11歳頃です。

この頃から、歯列や顎の発達に影響が出るようであれば矯正治療をスタートします。

 

歯並びが悪くなってしまった場合は、歯列矯正を行わなければ綺麗にすることはできませんが、もう一つ大切なことがあります。

 

それは口腔筋機療法です。Oral Myofunctional Therapyの略でMFTともいいます。

これは例えば、先ほど説明した開口になっている場合、原因は指しゃぶりだとしてもそれによって口の周りの筋肉も弱くなってします。

そうすると歯並びを良くしてもそれを支える周りの筋肉がしっかりしていないため、また歯並びが元に戻ってしまう可能性があります。

 

せっかく時間とお金をかけて歯列矯正を行なっても元に戻ってしまったら意味がないし、もったいないですよね。

このMFTで唇や舌、頬などの口腔顔面筋のトレーニングを行うことによって歯列の後戻りを防ぎます。

そのために、このMFTはとても重要になってきます。

歯列矯正は器具をつけるだけの場合もありますが、MFTは毎日自分で行うトレーニングになります。

子供だけでは毎日行うことが難しいため、大人のサポートも必要となってきます。

 

指しゃぶりは自然に止められない場合、サポートすることが必要となってきます。

まずは声掛けから始めていきますが、決して怒ったりはしないように注意してください。

 

なかなかすぐには止められない子供も多いですが、じっくりと向き合ってあげましょう。

 

もしなかなかやめなくて悩んでしまっている場合はぜひ歯科医院に行き相談してみください。

専門家しかわからないこともあるので、役に立つこともあると思います。

伝え方ややり方を変えるだけでぱったりとやめてくれる場合も良くあるようです。

 

もし一度やめてから復活してしまった場合は、環境の変化や不安な面から復活している場合が多いです。

そんな時は無理に止めさせたりせず、コミュニケーションをたっぷりとって話を聞き、安心させてあげましょう。

環境の変化に慣れたり不安なことがなくなれば、またしなくなることがほとんどです。

 

あまり焦らずに、お子さんと一緒に楽しみながら頑張っていきましょう。