【自覚症状が少ない歯周病に気づく出血】

歯周病は汚れの中にいる細菌が歯ぐきに付着して、炎症を引き起こします。

自覚症状が少ないことが特徴で、いつの間にか進行していることも少なくありません。

歯周病が進行すると、顎の骨にまで炎症を引き起こし、顎の骨を溶かしてしまうこわい病気です。

その歯周病の症状に歯ぐきから出血することがあります。

歯磨きの時に歯ブラシが当たって出血した経験はありませんか？

その場合、歯ぐきが腫れて出血しやすい可能性があります。

初期の段階では、歯ぐきの境目についている歯垢や歯石を除去して、お口の中を清潔にすると元通りになります。

ただ、症状が進行して歯ぐきのポケットが深くなると、顎の骨が溶けてしまうことも。

そうすると、治療をしても元通りの状態に戻すことが難しく、歯を支えている骨が少なくなって歯の寿命を縮めることもあります。

【歯ぐきからの出血の原因】

歯ぐきからの出血の多くの原因が歯ぐきの周りについた細菌が毒素を排出して引き起こしています。

お口の中にはさまざまな細菌がいますが、歯ぐきの炎症を引き起こす細菌がいて、お口の中に汚れがあると増殖します。

正しい歯磨きで汚れがない状態を保っていればよいのですが、苦手な部分や歯ブラシが当たりにくいに部分は汚れが残ってしまいがちです。

毎日歯磨きをしていても、歯ぐきから出血している場合には、磨き残しがある可能性があります。

歯ぐきの状態を調べるためにも早めに受診しましょう。

歯ぐきから出血しないために、歯ぐきの周りの汚れを毎日のセルフケアできちんと除去することが大切ですが、歯磨きだけですべての汚れを落とすのは難しいものです。

歯ブラシだけで磨いていると約60％程度しか汚れが落とせていないといわれています。

デンタルフロスや歯間ブラシなどを併用しても100％の汚れを落とすことは難しいといわれており、セルフケアだけでなく、歯科医院でのケアが大切です。

歯科医院では、汚れが着いている部分を確認して、その部分の汚れの落とし方をお話します。

また、患者さまに合ったデンタルグッズのご紹介や使い方をお伝えし、自宅でのセルフケアに役立てていただきます。

また、クリーニングでお口の中の汚れや着色を除去して、歯をツルツルの状態にします。

汚れが着いたままになっていると、その上に汚れが着きやすいですが、クリーニングをして、お口の中を清潔な状態にすると、汚れが着きにくくなります。

その状態をできるだけキープできるように毎日セルフケアをしましょう。

歯ぐきからの出血の原因の多くは歯ぐきの周りについている汚れが原因です。

毎日のセルフケアでは苦手な部分などに汚れが残ってしまいがちなので、定期的に歯科医院で汚れを落としましょう。

自覚症状が少ない歯周病になっている場合も早い段階で気づくことができます。

歯ぐきからの出血はお口の中で炎症が起きているサインです。

早めに受診してお口の環境を整えましょう。

また、歯ぐきからの出血がなくても、お口の健康を保つために予防で歯科医院でチェックすると早期発見・早期治療ができ、大切な歯を守ることにつながります。