歯列矯正に興味があるけどなかなか踏み出せない…
そんな方もいるのではないでしょうか?
また、「歯列矯正って子供だけじゃないの?」という質問もたまにされます。
歯列矯正は大人の方でももちろんすることができます。
50,60歳になってからやられる方もたくさんいます。
そして歯列矯正と言っても最近では様々な方法があります。
種類によってそれぞれメリットやデメリットがあり、また費用も変わってきます。
そして歯列矯正は痛いという話もよく聞きますがそれは本当なのでしょうか?
なぜ痛みが出てしまうのでしょう。
その痛みは対処する方法はないのでしょうか。
今回はそんな歯列矯正の種類や、歯列矯正をする流れや期間痛みについてなどを説明していきたいと思います!
自分に合った矯正方法をみつけていきましょう。
まずは矯正装置の種類とメリットやデメリットから説明していきます。
一番一般的なのは金属のブラケットとワイヤーの装置を使用したものです。
1本1本の歯にブラケットをつけ矯正をしていくやり方で、とても丈夫でいろいろな症状の不正咬合に対応することができます。
そして矯正の中でも一番安価で行うことができます。
そしてブラケットは金属ではなく、透明なプラスチックのものもあります。
金属に比べると少し目立ちにくくなります。
その分費用が少し高くなりますが、プラスチックなので金属に比べると強度は若干弱くなります。
そして現在では技術の発達により、歯の裏側(舌側)に装置を付ける矯正もできるようになりました。
話している相手からはブラケットやワイヤーが見えないため、審美面ではとても優れています。
矯正中はブラケットがついている部分は歯ブラシを当てにくく、虫歯になりやすいのですが、表側より裏側の方が虫歯になりづらいのでそういった面でもオススメです。
デメリットとしては技術が表側よりも難しくなるため、費用は一番高くなります。
そして裏側だと、特に下の歯の矯正装置は舌に当たるため、慣れないうちは少し発音がしにくくなってしまう場合があります。
それから、表側と裏側をミックスさせるやり方もあります。
基本的には上の歯が裏側、下の歯が表側という形になります。
これによって、笑った時に見えやすい上の歯は裏側で見えず、舌に当たりやすい下の歯は表側で喋りやすいというメリットがあります。
費用も全部表側の場合と全部裏側の場合の中間くらいとなります。
それから、ワイヤーやブラケットを使わずに、マウスピースで矯正をする方法も出てきました。
透明で薄いマウスピースの装置を使って歯を動かすので、金属を使うことがなく審美面でも優れています。
発音障害や不快感もありません。
ただ、指定された時間つけていないと効果が出ない場合があります。
自分で取り外しができるため、忘れずに付けることが必要です。
以上、種類をたくさん挙げてきましたが、症例によってはできるものとできないものがあります。
希望がある場合は先生との話し合いが必要になりますので注意してください。
矯正をするのにはどのような流れがあるのか説明していきます。
まずは初診相談で大まかな説明や見積もりなどのお話をします。
その後やることを決定したら、精密検査をします。
レントゲンや模型、口の中の写真を撮るなど必要な資料を揃え、細かい検査をやっていきます。
それにより矯正装置の種類も、できないもの、できるものが判断されます。
そして精密検査をやった上で正確な治療期間、治療方法、費用など細かいことを詳しく説明していきます。
その後、装置をつけてスタートとなります。
ブラケットをつける場合は歯磨きがしづらくなるので歯磨きの仕方を説明したり、普段の生活の注意点を説明したりします。
そのあとはだいたい1ヶ月に1回前後の通院となります。
通院するごとに装置を少しずつ調整していきます。
矯正を始めた頃や調整をした時は基本的に痛みが出てしまいます。
痛みについては次の記事で詳しく説明していくので読んでみてください。
また、症例にもよりますが、だいたいの場合は抜歯をすることが多くなります。
矯正の抜歯は病気ではないため保険適用外となることだけ注意が必要です。
人によりますが、だいたい1年半から2年半ほどの期間がかかります。
しかし、矯正が終わったあとは保定期間が必要となります。
歯が理想の位置に移動して矯正が終わっても、歯は元の位置に戻ろうとします。
それを防ぎしっかり定着させるために保定装置(リテーナー)をつける期間のことを保定期間と言います。
ここが意外と長く、2〜3年かかってしまうのですが、これをしっかり行わないと少しずつ戻ってきてしまい、費用をかけて、痛みに耐えた矯正の期間が無駄になってしまうかもしれません。
リテーナーは取り外しをするものと固定するものがありますが、特に取り外しするものは自分で忘れずにつけないといけません。
そのためしっかり行いましょう。
次回は矯正の痛みについて説明していきます。